2023-01-01から1年間の記事一覧
令和6年税制改正大綱によると令和8年分から高校生の扶養控除の縮小が計画されています。 これまで早生まれの子を扶養している場合、控除対象扶養親族と特定扶養親族になる回数が少ないことから所得税の場合合計63万円分の控除額が遅生まれの子に比べて少…
「なんでそんなことしてるの?」 ってよく聞かれます。 しかし私の答えはいつも適当です。 「趣味みたいなものです」 「使命感かな」 「変態だからです」・・・ この活動は間違いなく赤字ですから、お金目当てではありません。 不公平に対する怒り、憤りとい…
所得税について早生まれの扶養控除が不公平であることを訴えた裁判は、東京地方裁判所での弁論を終結し、令和6年1月12日に判決が言い渡されることになっています。 そこでこれまでの争点を自分なりに整理してみようと思います。 争点1 同じ年の2回目以…
日本には日本税理士会という組織があって、毎年建議書(意見書)を出しています。 その中に早生まれの扶養控除に関する意見はありません。 しかし地方の税理士会では早生まれの扶養控除に関する意見を表明している税理士会があります。 日本には15の地方税…
10月24日に口頭弁論が開かれました。 主張が尽きて結審しました。 判決は1月12日です。
個人住民税の扶養控除についても訴訟をしていますが、こちらは公開された口頭弁論ではなく非公開の弁論準備手続きという形式でやっています。 10月2日に横浜地裁で7回目の弁論準備が行われましたが、原告も被告も主張は尽きていて終結するかと思っていました…
今年(令和5年)6月に早生まれの扶養控除(特定扶養親族)の不利益について衆議院で答弁がされていましたので、載せておきます。 www.shugiin.go.jp 提出者 早稲田ゆき 現在十五歳以下の子どもが支給対象となっている児童手当制度においては、四月生まれでも、…
さて、前回の口頭弁論で国は立法目的を絡めた主張してきました。 要するに、子ども手当や高校無償化と関係なく、一定の年齢の親族を扶養している場合に扶養控除(特定扶養控除)を廃止して所得の再分配機能を回復することが目的だった旨を主張しているので、…
7月18日 東京地裁803号法廷で第6回口頭弁論がありました。 被告(国)が準備書面(3)を陳述し、私が求釈明申立書を陳述します。 裁判長が私の求釈明申し立てに対して被告に「端的に言うと?」と促します。 そうすると準備書面のあるページのある部分を指定…
前回の第5回口頭弁論で裁判長から被告(国)に対して質問がありました。問われたのは「平成22年度税制改正で、早生まれの15歳(18歳)が控除対象扶養親族(特定扶養親族)に含まれない理由」です。被告は回答までに2ヵ月を要求し、7月11日に提出…
5月9日 10:40 東京地裁で第5回口頭弁論がありました。 コロナの扱いが変わり、裁判官はみなさんノーマスクでした。 さて、今回は私のターンで準備書面を陳述いたしましたが、ここで裁判官が積極的釈明権を行使しました。 「被告は平成22年度の税制改正で、…
早生まれの高校1年生の扶養控除と早生まれの大学1年生の特定扶養親族の控除がなくなったことで、国がどれだけ税金を得ているかを計算してみました。 財務省の資料 平成22年度の税制改正(国税関係)による増減収見込額 : 財務省 によると 年少扶養親族に係…
口頭弁論で被告からの反論や指摘を受けて、当初の主張からいくらか変更いたしました。直近の主張の要約を掲載しておきます。 1 事件概要 本件は,所得税法2条1項34号の2に定められた控除対象扶養親族の規定に「誕生日が1月2日から4月1日の間にある…
おひさしぶりです 桜も開花しだんだん暖かくなってまいりました。 今日は朝6時に出張先での仕事が終わり、家に帰る時間がないのでそのまま車で霞が関に行き、駐車場代に目を潤ませながら東京地裁に参りました。 第4回口頭弁論は国側の反論を陳述し、私が反…
あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 さっそくですが1月10日 10:40 東京地裁 803号法廷で第3回口頭弁論がありました。 今回は私のターンでして、第1準備書面を陳述いたしました。 傍聴人は2人いらっしゃいましたが、相変…